The_best_CA_Gibraltar

ジブラルタルは、234 mm 砲を四連装砲塔として搭載した重巡洋艦です。かの有名なバーバリーエイプの生息地でもあります。

【開発者ブログ】Clausewitzについてなんやかんや

  • 前置き
    さて、私はテスターではなくただの糞雑魚艦長なのですが、今回はテスト艦に関して気になることがあれやこれありましたのでDevlopment blogの情報を参考に紐解いていく、そんな回です。なんかもし規約的にまずそうな話でしたら教えてください。焼却炉にボッシュートします。

  • Clausewitzとは
    さて、知らない方もいるかと思うので一応。現在テストされているドイツの超艦艇巡洋艦ですね。ちなみにクラウゼヴィッツと読みます。略し方が難しいですね。プロイセンの有名な軍事学の方だそうです。初耳でした。

    さてそんなクラウゼヴィッツの性能をまずはズラーっと並べてみますか。ちなみにこれは6/29現在の情報を基に作成していますので今後変更や修正が入る可能性がございます。そこをご承知の上お読みください。

    【性能諸元】(0.11.4現在、→は0.11.5で予定されている変更)
    • HP 58000
    • 主砲 210mm3連装砲4基12門
      • 装填 9s
      • 180度旋回時間 22.5s 
      • σ値 2.05
      • 散布界 巡洋艦の物
      • HE最大ダメ 2400→2950
      • 発火率 14%→15%
      • HE貫通力 53mm
      • AP最大ダメ 6200
      • 射角(前:後) 37:36
    • 魚雷533mm5連装4基
      • いつものなので割愛
    • 副砲128mm連装砲10基
      • 射程 8.3km
      • 貫通力 32mm
      • 最大ダメ 1500
    • 対空性能
      • 遠距離射程 6km
      • 中距離射程 4km
      • 近距離射程 3km
      • 肝心のダメージとかは控えめ
    • その他
      • 海上隠蔽 15.8km
        片積み 14.2km
        両積み 12.8km
        全裸 18.2km
      • 航空隠蔽 9.7km
        片積み 8.7km
        両積み 7.9km
      • 速力 32.5kt
      • 旋回半径 820m
      • 転舵所要時間 12.3s
        5スロUG適応時 7.4s
    • 消耗品
      • 応急工作班
      • 6kmソナーorDFAA(ともに3個)
      • 観測機or戦闘機(4個:3個)
      • 通常仕様修理班4個

  • 所感
    ヒンデンブルグをそのまま順当に進化させてきたってところですよね。
    その中でも特筆すべきはHEでしょう。ヒンデンのHEダメが2500で2400はおかしいだろぉ?とか思っていたら超絶バフが来ました。いつも極端なWG嫌いじゃないけど好きじゃないよ。この値、米重巡とかを超えてくる値なのでかなりイカれてることが分かります。なんと発火率も米重巡を超えます。独巡のアイデンティティ消えてて草ですよ。一応Artillery Chartとかを見る感じでも弾速とかはほぼヒンデンなので当てやすい部類です。
    APも多少ですが強化が入っています。口径に応じたダメージに引き上げられた感じですかね。ただ相変わらず貫通力は高くない部類で米重巡と同じ程度にしか上げられてません。まあヒンデンから全距離で20mmほど増えているので贅沢は禁物ですね。
    ただそれを改善された装填9秒で投げられるので間違いなく火力面は高いといえるでしょう。

    DPM,DPSも一応比較しておきましょう。
    といってもアナポリスとかいう理論値最強モンスターは比較しても結果が見えているのでコンデおよびヒンデンとの比較になります。
    • クラウゼヴィッツ
      HEDPM 192000→236000
      APDPM 496000
      HEDPS 28800→35400
      APDPS 74400

    • ヒンデンブルグ
      HEDPM 183673
      APDPM 433469
      HEDPS 30000
      APDPS 70800

    • コンデ
      HEDPM 163200
      APDPM 297600
      HEDPS 40800
      APDPS 74400
      HEDPS(Burst) 81600
      APDPS(Burst) 148800

    • アナポリス(参考)
      HEDPM 356545
      APDPM 654545
      HEDPS 33600
      APDPS 60000
      HEDPS(Burst) 100800
      APDPS(Burst) 180000

      このように瞬間火力ではコンデに大きく劣る形になりますね。唯一並んでいるAPの瞬間火力も実際には貫通力が雲泥の差なので劣ることは間違いありません。あとコンデのバーストは精度に40%の優遇が入るので実際にはもっと差がつくと思います。そんな中アイデンティティを保っているのが打ち続けたときの火力ですね。バーストを持っていないので必然的にこういう運用になってしまうのも無理はないのですがやはりそれが独巡の味というものでしょう。

      ただオープンで戦い続けるための性能として射角が若干悪化している点が気になりますね。9秒装填と重めの舵からもあまり姿勢を適宜整えながらというものには難しさがついてくると思います。なのでやはりヘイトをある程度分散しながら火力を吐き続けやすいランダム向けの性能をしているなぁと感じます。

      あとは隠蔽が微悪化しているくらいですかね。どうせ先手を取られることには変わりないのでそこはあまり気にするところでもないかなと。ただ航空隠蔽が大きく1km以上悪化している点は気になりますね。初動の割られやすさが段違いになるのでより踏み込めなくなったと思います。まあ対空射程が伸びた代償なんでしょうね。

      最大まで増やした実質HPは115828です。修理班5回のおかげでやはり伸びますね。ただ基本的にダメージが貫通ダメのヒンデンにおいてそんなに回復プールが伸びるかは疑問ですね。特アプがないので火災耐性が減ってる分まだヒンデンよりは残りそうですが(まず特アプヒンデン使ってるの私以外にどれだけいるんでしょうか)
      マッチング帯としてはヒンデン以上に17インチ以上が増えるティアなので相対的に防御力は下がっているかもしれません。(まあ装甲配置などは確認できていないので実際には硬いのかもしれません)

  • 総評
    まあ火力面を見れば超艦艇といって差し支えない性能に仕上がっていると思います。バーストなどを持たず純粋なDPMだけで殴っている感じがより独巡らしさを際立たせていて個人的には好みです。ただやはりというべきでしょうか、コンデやアナポなどと違い爆発力は無くちまちま少しずつ戦線を整えていくニュアンスの船になると思うのでその辺含め良くも悪くもT11って感じですね。(個人的にはヨルクとヒンデンの魔配合だと思ってます)

    【参考にしたサイト】
    初出はここですね。細かい情報はここだけである程度出揃うので目を通しておくといいですね。英語も簡単なものしか使われてませんので。

    blog.worldofwarships.com


    バフのお話ですね。HE2400はさすがに弱すぎた…なんで口径大きくなってヒンデンより威力下がるのかこれがワカラナイ

    blog.worldofwarships.com

    いつもの。弾道のお話などもここを参考に。

    wowsft.com

【巡洋艦論評】T6イギリス重巡洋艦‐デボンシャー

  • はじめに
    ここに書いてあることはあくまで私個人の主観でしかありません。
    そこをご承知の上でご参考にしてくださいませ。だから逆にどれだけの人がホーキンスを苦行といっても私は聞く耳を持ちません。よろしくお願いします。

  • イギリス重巡洋艦について
    さて続いてしまいました。今回はイギリス重巡洋艦の説明から入りたいかなと思います。サクっと流すのでよろしくお願いします。さくさくぱんだは好きです。

    まずイギリス重巡洋艦の特徴としてざっくり申し上げますと強いHE低弾速短射程低速力。この辺になるでしょうか。そこに低ティアから修理班を備えている点などが付加価値でくっついてくる形になります。ツリーを登っていくにつれて特徴がより際立ったものになったり、欠点がマイルドになったりと変化は多少あるのですが基本的な特徴はこれで間違いないと思います。細かく話してもいいのですが、どのみちあとからもたどる道ですのでサクッと次に参ります。

  • デボンシャーについて
    正直まとめると尖った癖がほとんどないデボンシャーという船をスペックから読み解いていきたいと思います。

    • 攻撃面
      比較的優秀な部類といえるでしょう。というよりT6巡洋艦は火力「は」問題ない船が多いだけかもしれません。
      まず連装砲4基の背負い式という配置になったことで片舷に火力を集中することが出来るようになりました。また前だけ・後ろだけの砲戦でも火力の減少を半分までに抑えられるという点も前級からの大きな進歩でしょう。
      そんなホーキンスですがHE弾が非常に優秀です。ほとんどの諸元が日本巡洋艦のHEに並び、同格内で最も優秀なHE弾といって差し支えないでしょう。
      そしてAPも同格の多くが5インチ砲の中8インチを握っているという点は自明に強いですね。8インチAPはT7以下の英パン亜軽巡洋艦やT5以下の巡洋艦に問答無用で手痛い一撃を加えられるので強みと言えます(その他例外もいるのですが)。まあこれに関してはこの艦に限った話ではないのでこれ以上割愛します。

      射角はそれなりによいといったところでしょうか。前方34度:後方33度と悪いわけではありません。しかし後述の防御面の影響が大きいのでこの強みは実質相殺されている感じがしますね。

      砲旋回も常識的な値に収まっていると思います。不自由はしないでしょう。

      さてこれらを踏まえて問題となるのが射程が14kmしかないという点でしょうか。米軽巡洋艦のように島と仲良くしながら進軍する船であればそこまで気にすることもないのですが(気にはなる)、この船は弾道が特段高いわけでもないので島超え射撃ができるような島は基本的に少ないです。となると砲撃は基本的に姿をさらしながらという事になりますが、皆さんが戦艦に乗っていて14kmに強制貫通できる巡洋艦が居たらどう思いますか?って話ですね。かなり短い値でしょう。さて、弾道は特段高くないといいましたがこのツリーは弾速が遅めの部類です。射程がなさ過ぎて弾道が高くなりづらいだけなんですね。困りものです。

      総評としては優秀な砲弾を持っていながらも射程というネックを一身に抱えているそんな仕上がりになっています。

    • 防御面
      いいのか悪いのか賛否両論といった感じでしょうか。
      まず艦首艦尾が16mm、甲板27mmの側面25mmという値は同格だとかなり常識的な値になります。バイタルも異常なほどコンパクトといえるでしょう。高さもかなり低い部類です。

      さてこう聞くと強く聞こえてくるでしょうか。そこに加えてなんと同格としてはかなり異例の修理班を持ち合わせております。しかもこの修理班、バイタルダメージの回復量が50%と優遇を受けています。そこに加えて素のHPも同格の中では高いほうでございます。追い打ちのようにいい情報がなだれ込んできます。ここまでくるともう通販番組の商品説明のごとしでしょうか。

      その上で隠蔽は同格の中では優秀な部類ですのでその辺の管理も容易でしょう。今頃某通販番組であればさらに値引きをして安くなっている頃です。

      さてそれでも賛否両論となってしまっているのはなぜでしょう。その答えはバイタルがコンパクトすぎる点にある、というべきでしょうか。多くの巡洋艦はバイタルが主砲塔の下まで伸びてきているのですが、この船に関してはバイタルはいわゆる機関部の部分にとどまっています。その結果主砲塔の下は全て艦首艦尾装甲帯になってしまったのがこのデボンシャーという船です。さて先ほど申し上げた通りこの船の艦首艦尾の装甲厚は16mmです。つまり船の半分以上の範囲が16mmに覆われているという異常事態が起きてしまっているんですね。これが否定的な意見のメイン材料となっている感じがします。その上で乾舷が高く被弾面積が大きくなりがちな点が合わさってくる感じですね。

      (愛宕の甲板は41mmだから戦艦砲は全部ここに当てて弾く!とかいう異能艦長は置いておいて)16mmにかなりの部分を囲まれる以上戦艦砲は基本的に致命傷となってしまいます。一応バイタルが低めなので斜めとか横でなければバイタル直行になることは多くはないのですがここでネックになってくるのが前述の射程なのです。この船には射程がないので敵に近づかざるを得ない。そうなるとこの特長はものすごく扱いづらい印象を与えてしまうのですね。

      この船は数値化できるスペック自体はかなり優秀で装甲配置が問題となっているかなり珍しいケースで、その点を含めても人によって評価が変わってしまうのかなと思います。

    • その他
      特筆点としては対空でしょうか。もちろん空母に単艦で挑むのは望ましくないのですが、空母側がデボンシャーを殴り続けたら中隊が簡単に枯れてしまうくらいには対空を持ち合わせています。もちろん同格空母に限った話なのですが、このTierで高対空を持っている巡洋艦は珍しいので特筆に値しますね。
      その他には護身用というには長く、メイン兵装というには短すぎる魚雷を持っています。最良隠蔽との差は2km程度なので引き撃ちの時には使えるくらいでしょうか。

      (取り上げないでいましたが速力が31kt強と遅めの部類なので交戦距離も相まって回避盾のようなことも難しいですね)

  • 乗り方
    まあ既にここまで読んだ人なら「難しそうな船だなぁ」と感じてしまうかもしれませんが存外そんなことはありません。欠点がはっきりしているのでそれを補えばいいだけなのです。しかし射程はどうあがいても14km固定。となれば防御面を補いながら戦えばいいのです。(まあそれが簡単にできればOPといわれているのですが)

    さて巡洋艦を乗っていると結構いろんな性格の船があるわけですがこの船は結構シンプルです。「見つからなければ問題ない」とか「当たらなければ問題ない」とか「燃やされなければ問題ない」とかありますけどこの船はずばり

    「戦艦に撃たれなければ問題ない」

    が一番しっくりきます。撃たれたら致命傷をもらいやすいのであれば致命傷になる砲撃を撃たれなければいいのです。通販番組で信じられない数の分割払いを提示されたとき並の夢物語に聞こえますが以下の項目を気を付ければ問題ありません。というより以下の項目は巡洋艦乗るならある程度気にしたほうがいいかもしれません。

    • 敵戦艦の砲の向き
      特に低ティアでは大きい情報です。砲旋回が遅い戦艦が大半なので相手がこちらを向くまでに時間がかかるパターンが大きいのです。わざわざ船を回頭してこちらを向いてきたらそれだけ無理をさせている可能性が高いので素直にその時点で隠れればいいのです。

    • 戦線ごとの敵艦の数
      この船は足がとりわけ遅いです。その上で射程がないので追撃は夢のまた夢なわけですね。追撃しようものなら「ふえぇ追いつけないよぉ」となることは必至です。その上で相手の方が快速なのであれば距離選択の権利は相手にあります。その時点でかなり不利を被っています。

      そこで大事になってくるのが敵艦の数なんです。敵艦が多い戦線は基本的に押し込めることはありません。その時点で停滞または遅滞、極端な引きの戦線のいずれかになると思います。相手が全速で詰めてくるのであれば距離は縮められてしまいますが最初の引きを開始する距離は基本的に自身に選択権があります。その上デボンシャーの火力は相手がどんな艦種であろうとまんべんなく高く発揮できるので相手からしてみたら「この戦線詰めるの難しいぞ」となるわけです。だから敵艦の配置・数を見て待つ位置を変えることが大事になってくるわけですね。

      基本的に防衛が有利なゲームではありますがこのデボンシャーに関してはその毛色が強いと言えます。

    • 戦艦からの射線が多いところに行かない
      シンプルですね。そのままです。まあ限界はありますが基本的に中央を取る場合は島で射線が切れない限りは現実的ではありません。だからといって大外を取る速力は持ち合わせていないので基本的な立ち位置は外側のCAPで中央側に帰るような形が多いかと思います。といってもやはり踏み込んだ位置に行かないといけない巡洋艦なのでマップの広さ次第では中央で抑えをやることもあるのでそこは編成などと相談ですね。


      さてこれらを踏まえた上で総括すると「比較的開いた場所であろうと致命傷を避けながら戦えば総合的な耐久の差で勝ちに持っていける巡洋艦に仕上がっているかと思います。ただやっぱりというべきでしょうか、14kmの射程が祟って戦艦を殴るのはかなりリスキーなので駆逐と巡洋艦を火力(と耐久の差)で平押しして勝つパターンが乗っていてかなり多かったかなと思います。

  • ビルド
    さて結構ビルドに関しては多様性がない船なんじゃないかなと思います(失礼)
    という事で艦長スキルから考えていきたいと思います。

    【例1】


    この船ほど数的劣勢が発動しやすい船は少ないと思います。受けられる恩恵もこの船が求めているものなのでつけられるのであればおすすめです。総合的な体力を意識しつつある程度の火力を両立したビルドになります。敵弾接近は最後の抵抗にしてもいいと思います(めちゃくちゃ推力いかれやすいです)
    ちなみに抗堪はHP実数値が増えるスキルですが管理で一回修理班を増やした方がこの船の総合的なHPは増えます。といっても両方積んだらさらにお得です。


    このビルドは基本的に引き撃ちに特化して敵戦艦と巡洋艦に圧力をかけ続けるという点で優れているビルドだと思います。

    【例2】

    空母に親を殺された人向けです。おすすめはできません。というのも空母側が標的を選ぶ権限を持っているからですね。ただ単艦防御が可能なレベルに仕上がるのはオンリーワンに等しいのでなしではない程度です。もしやっている方が居たら使用感教えてください。

    【例3】

    対駆逐にかなり偏重を置いたビルドです。数的劣勢から繰り出される精度と無線探知による合わせ技がメインになります。それなりに隠れている時間が多くなることもあるので、察知ではなくお好みで集中砲火訓練を積んでみるのも面白いかもしれません。その心は遂に対空を手に入れた日巡のごとし!(違う

    【例4】

    全艦種対応型万能ビルドです。正直ほかの巡洋艦も全部これでも通用するくらい汎用的なビルドですね。(ただ私は数的劣勢大好きおじさんなので活かさないのはもったいない!ってなってなんだかんだ取ってしまいます。

    ちなみに全ビルドで取っている隠蔽処理専門家は必須だと思ってください。これがないと射程と隠ぺいの差が2.8km程度になってしまい戦艦はおろか巡洋艦すら射程内に収めるのが難しくなってしまいます。マゾになりたい方は切ってもいいですよ。

    UGについてはまあいつも通りですが一応。

    対空防御放火を積んでいますが割と好みです。私が乗っているときは結構隠れている時間が長かったので魚雷を流されることが少なく空母に絡まれることの方が多かったのでこちらにしてました。スロ2の特別UGの方も積めますがそこを伸ばすほどの長所でもないといった感じで難しい塩梅です。余裕があるならいいと思います。(ただ改めて言いますがめちゃくちゃ推力壊されるのでそれでRを切りたくないのであれば本当に機関室改良がおすすめです)

  • 最後に
    撃たれよわいけれどしぶとく生き残りながら火力を吐く船、それがデボンシャーだと思います。射程のなさが少々残念ですが逆に言えば選敵に悩まなくていいんです。悩むほど選択肢がないんですから。そうなれば目の前から解決していくしかない。下手に射程があっても当てやすい敵を撃ってしまって勝ちを逃してしまうのであればこっちの方が単純明快でいいんじゃないんですか?って思うのは私だけでしょうか。ちなみにT6おなじみのシナリオの適正は修理班のおかげでそれなりに高いみたいですよ。ちょっとシナリオ回さないのでいまいちわからないのですが。

    (情報は0.11.4現在のものを利用しております。一応大きな変化があったら適宜変更を加えていきたいと思います。)

【巡洋艦論評】T6ドイツ巡洋艦-ニュルンベルク

  • はじめに
    ここに書いてあることはあくまで私個人の主観でしかありません。
    そこをご承知の上でご参考にしてくださいませ。T6を先に埋めるか、自分がよく乗る船から埋めるか迷いどころさんでしたがT6から埋めることにいたしました。お付き合いいただけたら幸いです。「勝手に進めていろ」?ごもっともだと思います。

  • ドイツ巡洋艦について
    さて、例にも漏れずニュルンベルクのことを掘り下げる前にドイツ巡洋艦の特徴について簡単にお話しできたらなと思います。

    まずドイツ巡洋艦は例外なくHEの貫通力が口径の1/4となっています。通常は1/6(T8以降の6インチ艦は1/5)となっているのでかなり優遇されているのがわかるかと思います。私が初めて乗ってた頃はなかったけど
    これによって同格の同口径の砲で貫けない装甲もIFHEなしで貫くことが可能となっています。その為発火率を下げることなく有効打を出しやすいという特徴を持っています。しかしHE自体の威力は控えめである場合がほとんどであり、素の発火率もやや低い傾向があります。なので先日紹介した日本巡洋艦と違いちまちまダメージを蓄積していくHEであるといえます。

    そしてAPの最大ダメージが大きいのも特徴の一つです。その為貫通さえすればダメージの通りはかなり良い部類になります。しかしこちらも欠点付き。基本的に同口径の中では低い貫通力であることが多いです。なので貫通するのかをきちんと見極める必要があります。まあ流石に重巡砲ともなれば角度さえよければ甲板程度は抜けるので気にする必要性はあるかはわかりませんが、バイタルに届くかの指標はそれなりに抑えていた方が狙う場所も変わるので良いと思います。

    最後にドイツ巡洋艦はもれなく射程が長いです。そしてそれなりに優秀な弾速を有しているので遠距離でも問題なく戦えます。その上で護身用の魚雷なども持ち合わせているので急な接敵にも強気に出られます。あとはソナーが他国のものより優遇されている点でしょうか。地味ながらもありがたい仕様です。

    総括するとドイツ巡洋艦相手や状況に合わせて戦う距離から弾種までを器用に変えられるオールラウンダー的存在に仕上がっています。

  • ニュルンベルクについて
    巷では「シナリオ最適解」といわれているこのニュルンベルク。ランダムで使うにはそれなりに癖が強い船ですので一つ一つ紐解いていければよいかなと思います。

    • 攻撃面
      非常に優秀といって差し支えありません。
      まず軽巡洋艦という事で火力のポテンシャルはもちろん重巡洋艦より高いことが大半です。その上でこのニュルンベルクの強みはHEの貫通力が38mmに及ぶところでしょう。同格の軽巡洋艦は25mmの貫通力に仕上がっていますので、同格以上の戦艦の装甲をIFHEなしで貫けません。しかしこのニュルンベルクならそれを素でこなします。何ならT8の艦首艦尾の32mmすら抜いてしまいます。(同格はどうあがいても31mmまで)

      その上、同格の軽巡洋艦にHEにおいてもDPMで後れを取らず同格軽巡洋艦としては破格の射程16.5kmを有しています。何なら重巡洋艦より長いです。もちろんAPに関してはドイツ巡洋艦なのでダントツのDPMを誇ります。もちろん砲口径が大きく違うので一概に比較するべきではないのですが、同国のT9巡洋艦のRoonよりも高いDPMを持っているらしいです。調べていて初めて知りました。すごいですね。

      射角は後方が39度と少し悪い程度で、前方は30度と良好です。ただ後部2基の主砲は全周砲塔となっており、大変取り回しの良いものになっています。そして後述する防御面も相まって常に全火力を投射し続けることは難しい船なので不便さを感じることは少ないかと思います。

      砲旋回もケーニヒスベルクから順当に進化し、良好な値を示しています。問題なく射撃管制システム改良を積むことが出来るでしょう。

      ここまで強いことしか書いていませんが、この船の攻撃面にも欠点はあります。APの貫通力が低めの調整を受けています。具体的にどのくらいよ?という話をしますと最大射程において40mmもありません。同格巡洋艦でも70mmくらいは担保されているのでかなり低いといっても差し支えないでしょう。その上で交戦距離が長めですが距離による弾速の減衰がどうしても軽量の砲弾なので大きいです。なので遠距離戦における命中弾はそれなりにしか期待できないでしょう。

      しかしこれくらいしか欠点が見当たらないくらい攻撃面は完ぺきにほど近いといえるでしょう。装填6秒という事でエイムに自信のない艦長でもすぐに修正射撃できるのも魅力的です。でも最初からちゃんと当てようね。

    • 防御面
      一言で言います。悲惨です。どうしようもないくらい悲惨です。多分同格で一番やる気がないです。私の筋トレに対するモチベーションくらいやる気がないです。まず筋トレしたことありませんでした、すみません。

      まず艦首艦尾は16mmです。これに関してはこのティアでは割と標準なのであきらめましょう。問題はバイタルの薄さと形状です。バイタルがなんと第1砲塔から第3砲塔までばっちりある上にどこかだけが低いという事もなくすべてが高いです。そして何より悲惨なのがバイタル天面が20mmしか無いことです。バイタルが余裕で強制貫通されます。バイタルに到達するまでの装甲が厚ければ届かないじゃん~、と余裕ぶっこくのも良いです。一番厚いところで甲板の25mmです。15インチ以上は問答無用でバイタルまで届きます。さてここで同格の戦艦の口径を見てみましょう。15インチがたくさんいますね。つまり同格ですら恐怖の対象になるわけです。ちなみに入り方次第では25mmすらないので14インチでも死ねます。

      でもこれだけならまだ「戦艦砲に弱い軽巡」で片付きますよね。もちろん違います。バイタルのどこを見ても50mm以上張ることはなく、どれだけ厚いところを通っても19+50+25mmです。100にすら届きません。ここで一つ強そうなことを言ってみましょう。最後の25mm、実は傾斜装甲なんですね。うお!強そう!って思ったそこの奥さん、これ実は上にすぼむ形で傾斜しているんですね。つまり砲弾の弾道的に実質装甲厚がほとんど増えないどころか垂直に張るより悪化します。こいつの何がすごいって、重巡砲ですら致命傷になり、軽巡砲もぶっ刺さるその装甲の薄さなんです。撃たれたら死ぬと思ってください。

    • その他
      魚雷は6km、ケーニヒスベルクから据え置きです。というかT10までずっとこれです。門数が減ったり増えたりするだけです。いわゆる島裏こんにちは魚雷に使えはするのですが、この船の耐久的に自分から出て刺しに行くとむしろ死にます。気を付けましょう。

      対空はあってないものです。戦闘機がメインになるでしょう。
      ソナーが優遇されていて、艦艇に関しては5.5kmまで見えます。島裏を炙るには十分すぎる長さなのでいろんな使い方ができるいいソナーです。島裏を抑える力としては魚雷も相まってかなり強いですしね。

  • 乗り方
    さてメインディッシュ。昨日の夕飯はニンニクマシマシのトマトスパゲッティでした。

    ここまで読めばわかる通りこの船は何を血迷ったかすべてのステータスを攻撃に振ってしまったキャラ付けなんですね。RPGでATKばっかに振ってDEFに振ってないキャラって基本的にやられる前にやれじゃないですか。私はネチネチ吸収技とかMP枯らしとかが好きなのですが、それができる耐久は持ち合わせていないんですね。でもこのWorld of Warships、生意気なことに駆逐艦ですらワンパンするのは難しいです。やられる前にやろうとしたらやりきれなくて気づいたら自分が海の藻屑になっていた、がこの船の実態なんですね。つまりこれをどう変えていく必要があるかというと以下のようになります。

    「やられる前にやろうとしたけど時間がかかりそうだから相手の攻撃をくらわないところからネチネチ殴り続けて結果的にやられずにやる」

    が正解なんですね。結局私が好きなネチネチ戦法になりましたね。ネチョネチョ派とネチネチ派の熱い戦いはまた今度の機会にしましょう。

    これ、簡単に言いましたけど結構難しいです。射程があるのが仇となってしまうことが多いんですね。撃っても隠蔽状態のままというのがかなり難しい船になります。ただまともに見つかってはどんな角度だろうと死んでしまいます。なので特にケアすべきは戦艦ですが、どれだけ相手の射線を切りながら自分だけ通すかが大事になります。といっても四六時中そうとも行きませんので仮に相手にオープンで喧嘩を売る場合は相手の砲の向き・距離・残りHPなどとよく相談して喧嘩を売らなければなりません。とてもナイーブな子なんです。

    総括すると基本的にトップだろうとボトムだろうと乗り方は大きく変わりません。相手からの射線をなるべく切りつつ火力を吐くことに徹します。しかし相手の数が自分のサイドよりかなり少なくなっている、というシーンであれば攻め込むのもアリです。また足がないので逃げる場合はなるべく早めに。Tier比でかなり射程があるので立ち位置の自由度はかなり高いです。ぜひ乗ってみてナイーブな船体を使いこなしてください。
  • ビルド
    はてさて、ニュルンベルクですがかなりプレイスタイルで艦長構成変わるんじゃないかなと思います。とりあえず自分のニュルン艦長は15レベルなのでまだ完成してないのですが予定している完成系でも。

    【例1】

    生存性と火力をそれなりの次元で両立したビルドです。実際に乗っているとそれなりにオープンで戦わざるを得ないシーンが多く存在するので私は危険察知ほしい人ですね。最上級砲手は割と発動します。それなりに島と仲良くする船なので受けられる恩恵は大きいかなと。基本的に火力を上げて敵を落とす速度を向上させる感じですね。数的劣勢にして位置取りのしやすさを上げるのも良しです。

    爆専はつけると世界が変わるのでつけましょう。燃え燃えキュンです。

    【例2】

    本当はこれを目指してました。実際にはオープンで戦う時に死ぬほどしんどかったので自分が楽したいから諦めました。火力に関しては申し分ないです。抗堪を重榴弾にするともっと火力高くなるらしいですよ。代償はかなり大きくつきますが。もれなく火力特化といっていいでしょう。

    【例3】

    私がT6-7ランク戦の時に使っていたビルドです。とにもかくにもこのソナーが島裏を炙れるというのが非常に強いです。無線探知で存在を確認してソナーを最大まで延長しているというのが使い方でした。もちろん火力で試合に貢献するのですが、それ以外の貢献も視野に入れている感じですね。T8を引かないので隠ぺいで極端に負けるケースがないのと少人数なのできちんと火力以外の仕事があるという事でこんな感じにしてました。別にランダムでも通用するとは思います。ただ基本的に役割がかなり重いものになるので一戦一戦は疲れます。考えたら子のビルドじゃなくても似たような役割はやるので、疲れる役割を楽にするビルドっていう考え方なのかもしれません。適宜組み替えて察知をとってもいいです。

    3つ紹介いたしましたが、正直ほかにもいろいろ存在するのかなと思います。あくまで候補を3つ挙げたに過ぎないので是非自分のスタイルに合うビルドを組んでくれたらなと思います。

    UGはまあ変わらないと思います。

    はい。T6巡洋艦標準装備だと思います。特に島裏でひょこひょこする機会が多いので推力は欲しいとかそのくらいですかね。この船…というか独巡のヒッパーまではやたら舵が壊れるのでそのケアも大切に。って感じです。

  • 最後に
    まあ見ての通りニュルンベルクは火力に特化した巡洋艦です。まだ圧倒的NOOBだった頃の私はこの船を扱いきれずかなり低いWRを叩き出してしまいましたが、いざリセットして乗りなおすと「こんなに強かったのか」と感激したくらいです。腕に応えてくれる船の力はあると思います。正直最初の巡洋艦ツリーに独巡をお勧めしない理由がこの船がいるから、みたいなところはありますが初めてのニュルンは今だとシナリオで終わらせるという手もあるのでお勧めですね。そのくらい火力には目を張るものがあります。張りすぎてちょっと眼球飛び出しちゃうくらい。

    (情報は0.11.4現在のものを利用しております。一応大きな変化があったら適宜変更を加えていきたいと思います。)

【巡洋艦論評】T6日本巡洋艦-青葉

  • はじめに
    ここに書いてあることはあくまで私個人の主観でしかありません。
    そこをご承知の上でご参考にしてくださいませ。もともとTwitterで好き勝手書いていた内容を掘り下げる形で論評して行けたらなと考えています。一応性能をダラダラ書いているので乗り方とかを見たい方は最初の方をサラーっと流していただければ。流しそうめんの季節ですしね。流しうどんってあるらしいですよ、気になりますね…。

  • 日本巡洋艦について
    さて初回に紹介いたしますのはT6日本巡洋艦「青葉」です。私の一番最初のT6艦ですね、どうでもいいですね。まず青葉を説明していく前に日本巡洋艦の特徴をサッと紹介して行けたらなと思います。

    まず日本巡洋艦共通の特徴として、主砲弾の散布界が通常の巡洋艦のものではなく駆逐艦のものを採用しています。これってどのくらい精度いいんですか?って話になると思いますが、青葉の最大射程付近においても他の国の巡洋艦がUGスロ3の射撃管制システム改良を積んで実現する散布界をデフォで持っているというのがしっくりくるでしょうか。ここにさらにUGを乗せることもできるわけですからかなりの精度ですね。
    ただこの駆逐艦散布、実は単位距離ごとに散布が悪化していく値が巡洋艦より大きくとられています。もちろん距離0km時点での散布がダン違いにいいので巡洋艦散布を上回ることはないのですが、遠距離になればなるほど他の国の巡洋艦との差が縮まるという事は抑えておいて損はないはずです。つまり日本巡洋艦が本質的に他の国に比べて優位に立てる距離は近中距離という事になるかと思います。これを踏まえてお話を進めていけたらなと思います。

  • 青葉について
    T6という事で(個人的に超重要だと思っている)推力改良がUGに登場するのでここからが本番といったところですね。今巷では最後の抵抗が推力改良の効果を内包しているという事でなかなかホットな話題ですが、おそらくはWG側が予期していない仕様だと考えられるのでまあそこ抜きで話せていけたらなと思います。

    • 攻撃面
      古鷹から砲弾諸々は変わっていません。むしろこの砲弾がT9の伊吹までずっと続きます。仲良くしましょう。装填が11sとかなり古鷹より短くなった点は特筆点だと思います。これ、日巡の203mm砲で一番早いらしいですよ奥さん。古鷹は装填が長かったのでどちらかというと一撃に重きを置いた立ち回りを要求されるのですが、この船は少しそれをマイルドに仕上げた感じですね。(そもそも私が乗っていたのは可愛い単装砲の古鷹だったはずなのですが)

      射角は前方射角42度とかなり悪いですね。後方射角は良好とまではいかなくとも全門で35度と普通の範囲内なので砲配置に拠らず引き撃ちのほうが安全に遂行できる船になります。

      また砲旋回がかなり遅い部類なので3スロットのUGを射撃管制システム改良ではなく主砲改良にするという選択肢も出てきます。私はそうしてます。

      射程に関しても特段短すぎるという事はないかと思います。ただ同格でも青葉より射程が長い巡洋艦が多くいるほか、最大射程においても戦艦の砲弾の危険域に分類されるものだと思うのでオープンで戦艦相手に戦い続けるのは得意とは言えないでしょう。

      この203mm砲ですが同格のペンサコーラなどと比較しても特段貫通力が優れているものではありません。しかしT6なのでまだ同格の装甲も薄く、かなり有効性は高いといえます。最大射程でも100mm程度の貫通力は有していますので格上相手でも問題ないと思われます。その上このTierではまだ軽巡が多い頃ですので、それらには優位に立てているといっても差し支えないでしょう。弾道も青葉の射程圏であればかなり素直で当てやすい弾となっています。弾速自体はまあ普通の重巡といって差し支えないはずです。むしろこのTierで頭おかしい弾速弾道しているのはモロトフ脆豆腐くらいなので何も問題ないはずです。

      そんな中で青葉のアイデンティティは何なのか?という話になりますとHEが大変強いところでしょうか。203mmの砲弾としては破格の最大ダメージ3300を誇ります。これはかつてはどの国にも追随を許さない破格のダメージでした。(参考程度に240mmの口径のHenri IVのHEが3400です)
      そして発火率も高いものを有していますので角度が悪くてAPが刺さらないような状況でもしっかり火力を吐くことが出来る巡洋艦になります。

      つまるところ青葉は同格比でHE,APともに一撃の重さが大変ある巡洋艦に仕上がっています。ただ門数が6門と少ないため、じりじり削り合いになったときには火力で負けてしまうシーンも出てくるかと思います。なので重要なのは「いかに相手に重い有効打を打ち込めるか」という点になるかと思います。

    • 防御面
      T6巡洋艦に防御もくそもあるか!って話だとは思うのですが、一応記しておきます。艦首艦尾の装甲は16mmであらゆる戦艦砲に対して無力です。重巡の砲弾は弾くことが出来ますが例外としてAdmiral Graf SpeeのAPは弾けません。気を付けましょう。そして古鷹においては同格比で圧倒的に優位だったHPも普通程度に落ち着いています。なので無茶は禁物、覚えておきましょう。

      対して側面は25mm、甲板に至っては48mmを張っていますので側面は356mmまで、甲板はあらゆる戦艦の砲を弾くことが出来ます。ちなみにこの48mmというのは同格英空母のFuriousの爆撃や同格ソ空母のSerovのロケットなどを不貫通にできるくらいの装甲です。覚えておいて損はないかもしれませんね。オランダ空襲とかも無効化できるのでまあそれなりにタフですね。

      そしてこれは日本巡洋艦共通の特徴ですが、機関部のみがバイタルが水面上に出ていて、それ以外はかなり低い配置になっています。ただその結果バイタルに段差ができてしまっているので艦を立てているつもりでも少しだけ傾いていたらバルジの辺りから強制貫通をくらって段差の横隔壁の部分にぶっ刺さることが多々あります。なので戦艦がいないなどでなければガン縦戦法はあまり推奨できません。これWikiに書いたやつ許せないですね。

      そしてもう一つの特徴として大変速力が高いです。35ktもでます。そして舵も大変軽い部類で旋回半径も優秀でスリムボディなのでトチ狂った弾速の弾以外は見てから軸をずらしたりすることが容易です。なんで低中ティアの巡洋艦にありがちな「当たらなければどうという事はない」を素で実践できるお船だと思いますよ。

    • その他
      まず魚雷を持っていますが雷速はともかく射程は10kmで日本魚雷なので威力も高い仕上がりです。隠蔽が最良で10.5kmとほぼ同じ程度に落ち着くので引き撃ちであればかなり有効的に扱える魚雷です。(まず射角が後ろ半分にしか向かないのですが)
      半面、いわゆる接近戦における差し違えの魚雷としてはどうしても使いにくいです。主な用途としては引き撃ち時のダメージソースと海峡などへの置き魚雷がメインになるでしょう。

      対空面は遠距離つんでいるだけマシといったところでしょうか。このTierにおいては対空はあってないものなので、素直に孤立しないように気を付けましょう。戦闘機もあるので本当にマシ程度です。

  • 乗り方
    はい、ここまでの情報は少し集めればある程度集まる情報なわけですね。言ってしまえばWikiでいいわけです。ここまではオードブル、ここからもオードブル。メインディッシュはいつでしょうか。オードブルの生ハムはいただきました。

    この青葉、トップかボトムかでとにかく大きく動きが変わる巡洋艦だと私は思っています。そのくらい青葉の14.9kmという射程は絶妙なんですね。まあ実際全部の弾を最大射程で撃つなんてことは不可能ですから対戦艦の間合いは13km以遠といったところになります。こうなったときに格上はおろか、同格ですら相手目線でかなり当てやすい距離になります。ただ先述の舵の良さがあるので1隻程度のフォーカスであれば撃たれてから無理やり弾の隙間に船をねじ込むことは可能です。

    こうなってきますと基本的に戦艦を殴る際は一番飛び出している船を殴れるかなぁ、くらいになってしまいます。なので青葉目線の話をすると敵戦艦がかなりきれいなラインを構築していると手も足も出ない状況になってしまいます。これはボトムだろうとトップだろうと変わらないと思います。

    しかし対巡洋艦であれば話は別です。同格の砲弾で似た弾速が出せるのは同口径の仲間たちとモロトフだけです。そして同格屈指の船の取り回しを持っているという事は接近しすぎなければ基本的に相手の弾を躱しつつこちらの弾を的確に当てる運用ができます。ここが本当に強いですね。もちろん戦艦の警戒は怠ってはなりませんが、戦艦を殴らない場合は別に射程外でも構わないのでかなり動きやすくなります。そして巡洋艦がいなくなれば結構ラインは崩れるものです。そこを1隻ずつ落としていけたらよいですね。なによりこのティアは巡洋艦に基本的には修理班がありませんから削ったら削った分だけアドバンテージになって、相手が行動を起こしにくくなります。なので私は基本的には巡洋艦へのフォーカスを優先して行っていましたね。もちろん落としきりたい戦艦などが居たらそっちを優先しましょう。

    そして隠蔽自体はそれなりにいいので結構踏み込んだ位置までいけるのも特徴になってきます。それでおいて重いHEや高い貫通力を誇るAPを持っていますから撃たずに近づくという事も多く行うと思います。これは「特に」ボトムの時に行うことが多いですね。ボトムは戦艦の脅威度がより高いですから姿を長時間晒して戦うのは不可能に近くなります。そうなると基本的にヒットアンドアウェイになってしまうんですね。島で射線が切れる直前にちょっかいをかけたりとかそういう形で自分のHPを多く支払わないように火力を出す工夫を求められます。

    ただ門数が門数なので瞬間火力は高くありません。なので継続的に撃つ必要も出てきます。敵戦艦の射線をある程度制限しながら敵巡洋艦駆逐艦に圧力をかけ続ける…といった運用も大切になってきます。

    先述の通り基本的には引き撃ちのほうが火力を吐きやすく、魚雷も活かせるので強い運用になりますが、一応前に2基ついているので基本的に全門は使わずチャンスが向いたときのみ全門使うような戦い方でも構いません。かなり引きの戦線であればボトムでも火力をまだ吐きやすいかと思います。

    総合的に言うのであればトップであれば火力巡洋艦として重い一撃を出し続け、ボトムであればいぶし銀のようにふるまう必要性が高い巡洋艦ですね。やはりそういう意味でもかなり動きが変わって難しい巡洋艦なんじゃないかなと思います。

  • ビルド
    さてそんな青葉のビルドですが結構好みが出てくる船じゃないかなと思います。ただ強みを全て消しているんじゃないかというレベルで砲の取り回しが悪いのでそこだけは共通の認識でいいのかなと思います。

    ではまずは艦長スキルの方から見ていきましょうか。
    【例1】

    だいぶ生存寄りのビルドです。(青葉に21艦長を用意できる人がどれだけいるかわかりませんが)駆逐を撃ちたい!って時に砲が回っていないとかなり厳しい船なので無線探知はつけられるのであれば推奨です。この船は舵と推力が結構な頻度で壊れるので最後の抵抗も似たような感じですね。抗堪はこの辺のTierからは意味を成しますがなくてもいいくらいです。ただ対面ミラーなどでは明確に有利になりますね。
    取りあえずとる順番としては
    グリス→察知→AR→隠蔽
    の順番でいいと思います。

    【例2】

    超攻撃偏重です。もっと特化したいのであれば察知を爆専にするか抗堪を1スキルと爆専にばらしましょう。察知切り派も一定数いると思うので。
    この船は射程は先述の通り短めですが、視程はそうではありません。なので数的劣勢を付けることでさらなる精度の向上と陣地転換の速度を早めてくれるメリットが受けられます。どちらも青葉の強みの部分ですので「強みを伸ばす」という考え方においてはかなり強い選択なのではないかなと思います。ただやはり無線探知は欲しいですね。

    基本的にはこの2つをベースに微調整していく形になるとは思います。ちなみに私は後者の方が好きですね。基本的に万能を作るよりは得意を伸ばす方が私の好みです。

    ちなみに日本の熟練艦長は抗堪に補正がかかっているので誤差ではありますが駆逐艦を登らないのであればおすすめです。まあもっと高ティアに乗せた方が効果は実感しやすいのですが。

    さて続いてはUGと消耗品ですね。これは割と好みなんじゃないかなぁと思います。

    3スロは私は主砲改良積んでいますが、砲旋回が遅くても全然大丈夫な仏もびっくりの清らかで優しい心の持ち主であれば射撃管制システム改良でもいいと思います。2スロは余裕があるならソナー改良などでも。日巡はHEでも余裕で砲塔が壊れるので1スロの主兵装改良はマストだと思ってください。他のは甘えです(過激派)

    対空防御放火に関しては賛否です。ソナーであれば結構魚雷が流れてくる距離まで踏み込みますし、低中ティア特有の島裏駆逐のコンニチハ攻撃にも耐性が付きます。ただT6ってほぼ確定で空母を引いてかつ2空母もかなり多い環境です。なので積むな、とは言い切れません。ただ正直焼け石に水だとは思います。T8艦載機相手とかもはや戦闘機を1秒でも早く落とすためだけにあるんじゃないのとか思います。

  • 最後に
    青葉は全体的にまとまった巡洋艦という印象が私の中では強いです。ただ対戦艦としてHEを投げるならデボンシャーが、APの使いやすさであればペンサコーラが優位に立つと思います。そんな中で青葉らしさを発揮できるのはやはりその精度と速力を活かした支援的な側面が強い火力投射なのかなと思います。青葉相手って腹は晒したくないですからね。クロスをひっそりとるだけでも素晴らしいですね。主役じゃなくていいんです。カッコよく脇役極めていきましょう。

    (情報は0.11.4現在のものを利用しております。一応大きな変化があったら適宜変更を加えていきたいと思います。)

自己紹介という名の自分語り

  • はじめに

    どうも、はじめまして。わざわざここを開いている方はそうではないかもしれませんね。metabboと申すものです。昔はmetappoでした。こうして(私の中では)古の文化と化しているブログをまた始める形になりました。あんまりプライベートなことを喋るわけでもなく、だからと言ってごまんとある政治関連のブログのような内容をベラベラと語るわけでもなく「ゆっくりお船とたまに違うゲームの話でもできたらいいな」なんて考えています。検証とかはほかの方がよくやっていますし、私は巡洋艦以外はそんなにそろわないので基本的に戦闘の振り返りとか船の評価とかに収めたいかな、って考えています。


    という事でせっかくの最初の投稿になるので私ってどんな人なの?という事だけ簡単()に自己紹介という形で話していけたらな、と思います。今後のコミュニケーションの参考にでもしてください。「お前と話すつもりねぇよ!」という方は、はい。ごもっともだと思います。

  • お船戦歴
    大して豪華な経歴を持っているわけでもないので簡単にサラッと流していけたらな、と思います。
    2015年のオープンベータの時にお船を始めました。まだ蔵王が隠ぺい射撃とかしていた頃ですね。まだツリーも少なかったとはいえ、初心者が通りがちな日巡から始めましたね。ただ本腰を入れてよしやるぞ!となったのは2016年に入ってからですかね。もちろんまだゲームが始まって間もないので今思うと「完全新規」「ゲーム慣れしてる集団」「WoT勢」の3つに分かれていたのかな、なんて思います。私は完全に新規ですね。FPSはおろかTPSも触ったことがない人間でした。今でも苦手意識がありますね。

    そんなこんなで誰かにこう指導してもらうなどもなく完全独学で戦い方を学んでいくことになりました。ちなみに当時はかなりWikiを見ていましたが、当時から「参考にはするけど総評って乗った人個人個人がするもので、傾向とかをまとめるのがWikiの役割なのでは?」なんて思ってました。ひねくれ者なんですね。ポケモンWikiとかでおすすめの旅パポケモンとか見ると「好きな奴使え!!」とか言っちゃうタイプです、心の中で。

    そんなこんなでソロで相当負けていた記憶があるのですが、かつての同級生がこのゲームをやっていることをたまたま知ります。それから2人分隊はよく組んでいましたね。この人がいわゆる戦艦乗りで私が補完をする形で巡洋艦駆逐艦に乗るようになります。といってもこの人がたまに駆逐艦にも乗っていたので必然的に巡洋艦の比率が高くなってきましたね。まあこの人が当時の私から見たら非常に上手くて、彼も独学でしたが早い段階でソロWR52%とか出しているのを見るに上手かったんだなぁ、としみじみ思います。引退済みです。

    という事で私の記憶の限りでは私はむしろ足を引っ張るくらいヘタッピでWR46%とか叩き出してたと思います、2000戦とかの時点で。はいだいぶ脱線してきましたね。いつもの癖ですね。とりあえず簡単にまとめると巡洋艦メインでちょくちょく駆逐艦にも乗ってる人ですよ!というのを理解していただけたら十分ですね。

  • 数回の引退を経て
    私引退のプロだと思うんですよね。3回くらい引退しています。リアルが少々立ち込めたりその友人も然りでインしない時期を結構何度も挟んでいます。その友人もなかなか強引な子で「始めるぞ!」って言ったら来るまで鬼電されました。いい友人なんですけどねw。ちなみにおじちゃんのパソコンは少しおんぼろだったので起動時間で必ず負けて一回の電話は絶対に来てました。
    あとはみんな大好き空母刷新でも一回引退を挟みましたね。丁度リアルの方でなかなか多忙を極めていたのもあるのですが、違うゲームの攻略サイトの検証とその編集役に任命されてしまったのも大きい原因でしたね。今となってはいい思い出ですがそのゲームに時間を取られてしまいました。

    そんなこんなで4000戦時点でギリギリWR50%くらいの人間でしたが、気づいたら53%までは伸びてました。多分数字通りの実力なんじゃないかなぁ、と思います。ただ誰かと意見を共有するでもなく独学で知見を得てきたためその知見を得る期間として3,4000戦は無駄ではなかったと思っているので私なりに今の結果はなんだかんだ満足しています。

  • プレイスタイル
    さてそんな独学で身についたプレイスタイルですが、駆逐艦メインの考え方に近いのかな、と思います。「お前巡洋艦ばっか乗ってるだろ!」といわれるかもしれませんが、巡洋艦のプレイスタイルが固まったのはかなり後だったんですね。それに対して駆逐艦の戦い方は1000戦ちょっとの時点で実は固まりました。T6の睦月に乗ってぶんぶんガイジプレイをかましていて、いざ初春になったらすごくしんどい船だなぁ、なんて思って色々考え直すきっかけができたのが理由ですね。魚雷装填長くて砲は死ぬほど弱くて速力低くてマハンよりはいいが隠蔽も悪いとか今考えたら役満ですね。それでも当時WR45~6%をうろちょろしている時点で戦闘数を重ねた上でWR54%出せたのは自分のスタイルのあの船が合っていた証拠なのかなと考えています。目の前の戦線で編成などを踏まえた自分の役割を抑えてそれに応じた動きを構築するという事ができるようになったのかな、と思います。

    ただいわゆるマップ全体を見て「あ、この辺多分押し負けるからあそこに行っておかないと負けるな?」とかそういう判断がまだできなかったんですね。目の前のことに夢中の小さい小学生のように。いや、小学生って意外と鋭いんですよね。昔小学生相手に教えていて思いました。シックスセンスってやつですね。

    しかしそんな状態になっても巡洋艦はかなりケースバイケースで役割も動きも変わってしまうので全然勝てなかったんですね。この話聞いて面白い人いないだろうなぁ、なんて思いながらも続きかきますね。

    そんなこんなで巡洋艦は何時明確になにか気づきがあったといわれると難しいところなんですね。ただ基本的にオープンでの戦い方を独巡で、射線管理や姿勢制御を仏巡で、マップ全体を通した戦略を組む戦い方を米重巡で学んだかなぁといったところです。この境地に至るまでに3年以上かかっています。そのくらい成長が遅かったってことですねぇ。

    ただ客観的に見た評価なんて聞くこともないですし、言われることもないので私のプレイスタイルが結局どのように映ってるかなんて完全にはわからないわけですね。友人はもう引退して3年以上たちますが、おかげさまで新しいコミュニティを築くことができて、雑談しながらお船をしていますね。お船は雑談ツールだった…?

    という事で長々話しましたが、つまるところ少しでも一緒に遊んでみたいなぁ、なんて思ったらぜひ一声かけてくれればVCだけでもオブザーバーでも元気に駆けつけますのでどうぞお声掛けください。この記事をここまで読んだ方ならわかると思いますが話が面白いタイプではなく頭のねじが外れているだけの老人です。

    何かあればゲーム内チャット”metabbo”宛かDiscordのユーザー「metabbo#3726」までお声掛けくださいね!